初鰹について
もう2月が迫ってきましたね。
2月になってくるとそろそろ初鰹なんかが出だしてきて春を告げてくれるような気になります。
初鰹と戻り鰹が世間的に有名ですが戻り鰹の方がおいしいって言われること多くないですか?
今回はなんで初鰹が有名になったかも知ってもらおうと思います!!
そもそも鰹ってなんで2回旬があるのかといいますと。
鰹は、暖かい海を好み、そして常に群れをなして動き回る回遊魚。冬から春にかけて北緯10~30°のところで産卵。
北赤道海流の勢力が強まる春から初夏に、育ち盛りの子供たちが南方からやってきた黒潮(日本海流)にのり、餌の集まる親潮(千島海流)と黒潮がぶつかる日本近海(三陸沖)に向け、北上していきます。
この時期に漁獲され千葉や東北の漁港にて生鮮水揚げされる鰹を「初鰹(はつがつお)」と呼びます。
そして日本近海で餌をたらふく食べておなかいっぱい、まるまる太って成長した鰹たちは秋ごろにまた南の暖かい海に戻っていきます。こちらが「戻り鰹」と呼ばれます。
簡単に言うと初鰹は高校生みたいな筋肉びっしりと新鮮な状態・戻り鰹は成人しておいしいものをたくさん食べて中年太りしたようなものとして解釈して喋ってますねw
文字だけではわかりずらいの下の図を参考にしてもらえるといいと思います。
昔、鰹は江戸時代では1本40万もするような物凄く高価な食べ物だったらしいです。そんな中でも初物は縁起が良いとされていたこともあり、昔の人は好んで食べていたとされています。
鰹は当時から鰹節にもされていて「かつおぶし」→「勝男武士」→「勝つ武士」みたいに言われ武士によく持たせていたみたいです。
(確かに鰹節で釘が打てるといわれるような硬度のものもあるのでそれで一命をとりとめた!!みたいな話があってもおかしくないでしょうかね?ただの推測ですいません・・・)
鰹といったら藁焼きが有名ですが普通の火で焼いたらダメなの?って思いますよね。
昔はカツオが獲れる時期に麦藁ができ、どこの家庭でも藁でタタキを作っていたみたいですね。
それに生でも食べれて高級な魚を無理やり火を通したくなかったのではとも思います。
それでも幼虫や今ほど鮮度保てないので状態が悪くなって臭みが出た時に藁の香りや焼くことによって食べやすくしていたとも言われています。
実際よく熱した備長炭の炭で皮目をさっと炙るとこれまためっちゃおいしいんで機会があればぜひやってみてください。
江戸時代から寿司などの発展から生の魚がどんどん出てきていますが、まだ脂の多いものは痛みが早く食べる機会が少なかったのもあり、脂が多いものより初鰹のほうが好まれていたんじゃないかと思います。
初鰹の新鮮なものを食しまた幸せな気分になりたいですね。
本日はではこの辺で(@^^)/~~~